うなぎのファストフード「名代 宇奈とと」では、3月8日(月)~14日(日)「うなめしギガ増し+」1100円(税込)を販売する。今年このキャンペーンは2月22日(月)~28日(日)にも行っていて本年の第2弾となる。

 

「うなめし」とは刻んだうなぎの上に海苔をトッピングした丼で、通常「並」550円で販売しているものだ。「うなめしギガ増し」は、以前よりうなぎの量を3倍にしたキャンペーンメニューとして定着していた。「うなめしギガ増し+」はこれまでの価格を据え置いてうなぎの量を4倍にしたものだ。

 

うなぎが4倍の「うなめしギガ増し+」はコロナ禍で誕生したもので、キャンペーンの第1弾は2020年4月1日(水)~19日(日)に行なった。しかしながら、7日に非常事態宣言が発出されたこともありインパクトはさほど現れなかった。そこで、「明けてから、もう一度やろう」と5月25日から再開、6月7日までの2週間で1万食を販売した。店舗当たり1日平均50食ほどを販売したことになる。

 

また、「猛暑で疲れた体へのスタミナチャージに!」をうたって8月24日(月)~9月6日(日)同価格でキャンペーンを行った。

 

このように「うなめしギガ増し+」は「名代 宇奈とと」にとって人気定番キャンペーンとして不動の存在となっている。

「うなめしギガ増し+」は、2020年4月にキャンペーンメニューとして投入されて以来、人気定番キャンペーンとなっている

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*「うなめしギガ増し+」を行う店舗は以下の通り。

・東京:立川店、新橋店、神田店、中野店、錦糸町店、八丁堀店、浅草店、上野店、北千住店、新宿センタービル店、調布店、秋葉原店

・大阪:梅田店、本町店、九条店、南森町店

・テイクアウト・デリバリー専門店:札幌北口店、札幌清田店、つくば店、高崎店、本八幡店、水道橋店、溜池山王店、曳舟店、原宿店、池袋店、板橋店、イズミヤ長岡店、阿倍野店、天五中崎店、新大阪店、鳳店、岸和田店、松江、福山店、博多駅前店

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リアル店舗からゴーストレストランも展開

さて、「名代 宇奈とと」はこのコロナ禍で大きく成長した。

 

「名代 宇奈とと」を展開しているのは、この『e店舗』を運営・管理しているG-FACTORY株式会社(本社/東京都新宿区、代表/片平雅之)である。そもそも同社は2003年に「名代 宇奈とと」を譲受したことから設立した。当時は、「牛角」「てんや」といった日本の伝統的な業種がFCチェーンとして勢いを増していて、代表の片平氏はこれらに類する可能性を「宇奈とと」に見出した。同店を運営することから社業を育てていった。

 

2020年初からのコロナ禍で「名代 宇奈とと」ではその対策を練り込んでいくが、6月5日にライセンス契約によって全国展開をすることをリリース。「テイクアウト・デリバリーによる収益拡大を検討している」「夜間のみ営業している居酒屋のランチ時間帯を有効に活用したいと考えている」「既存店のリソースをベースに売上アップを実現したい」――このように考える事業者向けにゴーストレストランや、テイクアウト・デリバリー専門店に「名代 宇奈とと」の商品・ノウハウを提供するサービスを開始した。

2020年のライセンス事業開始以降、日本全国、多数の企業が加盟している

テイクアウト・デリバリーに活路を見出す

ライセンス契約者には、「宇奈とと」直営店と同じ商品・価格で販売してもらうが、契約者のオリジナル商品を一緒に販売して構わない。テイクアウト・デリバリーだけでなくイートインでも同様だ。これらの商材は「宇奈とと」で万全に整っているため、ライセンス契約を結ぶとすぐに納品することができる。

 

契約者は、焼鳥店を営んでいるなど炭火を扱うことに習熟しているところが有利だが、その経験がなくても「宇奈とと」が研修期間を設けてくれる。また、希望者には「zoom」によるWeb説明会を開催して、顧客ターゲット、メニュー構成、原価率をはじめとした出店を検討する際に必須となる情報について伝えていく。

 

このリリースの前に、既存店でテイクアウト・デリバリーを手掛けていた。デリバリープラットホームのUber Eatsがデリバリーエリアを拡大するようになり、それに伴ってデリバリーの売上が伸びていった。顕著な例は23区以外の調布店で、同店はコロナ禍の影響をさほど受けておらず、この4月、5月の売上げは前年対比130%となった。ほかの店の売上も前年をクリアした。インバウンド需要が減少した浅草店ではこの分野の売上が増えて7割を占めるようになった。6月の段階で「名代 宇奈とと」全体の売上に対してテイクアウト・デリバリーは6割を占めるようになった。

 

ライセンス契約店舗が続々とオープン

さて、「名代 宇奈とと」のライセンス契約の第1号は、2020年9月24日広島県福山市で地元の飲食企業が営業を開始した。その後、続々と契約事例は増えていった。

 

2号店以降営業を開始した店を順に挙げると、2020年10月17日茨城県つくば市、10月23日東京都千代田区(水道橋)、10月30日千葉県市川市、11月12日北海道札幌市清田区、11月17日東京都港区(溜池山王)、11月24日福岡県福岡市博多区、12月1日東京都豊島区(池袋)、12月4日大阪府大阪市北区(おいでやす通り)、12月16日群馬県高崎市、12月23日京都府長岡京市(イズミヤ長岡店)、12月24日東京都渋谷区(原宿)、12月28日北海道札幌市北区、2021年1月15日大阪府大阪市阿倍野区、2月5日大阪府堺市、2月15日大阪府岸和田市、2月19日東京都墨田区(曳舟)、2月22日東京都板橋区(板橋区役所前)、3月3日島根県松江市、3月8日大阪府大阪市淀川区である。このように出店ペースは順調だ。ライセンス契約者は飲食業、弁当惣菜の製造販売業である。

 

また、この間リアル店舗も出店。11月28日東京都立川市に「名代 宇奈とと」立川店(直営店舗)、12月19日東京都千代田区(秋葉原)に「名代 宇奈とと」秋葉原店(ライセンス店舗)と2店舗をオープンしている。これらで、テイクアウト・デリバリーの機能を持ったリアル店舗は16店舗、テイクアウト・デリバリー専門店は20店舗となった。このうちライセンス事業は22拠点に育ち、同社の飲食事業はコロナ禍にありながら大きく成長することができた。

 

緊急事態宣言が明けるのはまだ先となるが、3月8日(月)からの「うなめしギガ増し+」キャンペーンは、顧客にとって活力をつけようと人気を博すことであろう。

2020年11月28日に「名代 宇奈とと」立川店がオープン。地元の人にとって出店が望まれる飲食店となった

 

■「名代 宇奈とと」は3月9日(火)~12日(金)東京ビッグサイトで開催される「第38回フランチャイズ・ショー2021」に初出展。

ゴーストレストランを含むライセンス事業を紹介する。

 

※冒頭の写真はイメージです。

 

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ウナギのファストフード「宇奈とと」が真夏に向けて動き出す

店舗情報

店舗名 名代 宇奈とと
エリア 全国
URL http://www.unatoto.com/

運営企業情報

企業名 G-FACTORY株式会社
URL http://g-fac.jp/

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