創業130年以上という歴史あるステーキハウス「ピーター・ルーガー・ステーキハウス」が、ついに日本に上陸。2021年10月14日、東京・恵比寿に「ピーター・ルーガー・ステーキハウス 東京」がグランドオープンしました。「ピーター・ルーガー・ステーキハウス」はアメリカで最古のステーキハウスの一つとして知られており、ニューヨークのミシュランガイドで一つ星を獲得している世界最高峰のステーキハウスです。

 

10月14日にグランドオープン。セレモニーには多くの取材陣が集まり、注目された

 

「ピーター・ルーガー・ステーキハウス 東京」は、ニューヨーク・ブルックリン発の老舗ステーキハウスが日本初上陸とあって、オープン前から多くの話題を集めていました。9月に開始された予約受付では3分間で約140組の予約が殺到し、わずか3時間で60日先までディナーが満席となるほどでした。

看板メニューは創業当時から伝わる、創業者ピーター・ルーガー独自の肉の選定方法を受け継いだ目利き職人によって選定される牛肉を使った「Tボーンステーキ」。本店で使用するのと同じレベルの肉をアメリカから空輸で仕入れています。

同店では最大限牛肉のうま味を引き出すために、熟成肉のステーキのおいしさを広めた創業者のピーター・ルーガーが開発したドライエイジング(乾燥熟成)手法をグレードアップさせた手法を採用。東京でも店内に熟成庫を用意し、本店と同じ方法でドライエイジをして最高級のステーキを提供しています。

 

噛むほどにうま味が広がる「Tボーンステーキ」

 

これまで店舗展開、とりわけ国外に関しては、積極的ではなかった「ピーター・ルーガー・ステーキハウス」。日本での運営パートナーとして選ばれた株式会社ワンダーテーブル代表取締役社長秋元 巳智雄氏に今回の出店に関して、お伺いしました。

 

「ピーター・ルーガー・ステーキハウス 東京」が、ついにグランドオープンしました。日本への誘致は簡単なものではなかったと思います。

最初から日本での展開をオファーしていたら、実現は難しかったと思います。NY側のオーナーファミリーと共通の友人がおり、まずは1年かけて信頼関係を築けたことで今回の出店に至りました。

 

どのようなご縁があったのでしょうか?詳しく教えてください。

2014年くらいから日本にステーキハウスの世界的ブランドが多数参入し、NYスタイルのステーキブームが起こりました。そのブームからNY側のオーナーファミリーが日本のマーケットに関心を持つようになったのです。彼らの東京視察の際に、弊社会長の林に日本のレストランマーケットやライセンスについて相談をのってくれないか?と共通の友人から連絡がきてお会いすることになったのがきっかけです。当社はNYに複数のパートナーがおり頻繁に渡米していたこともあり、交流を続けて信頼関係を築き上げていきました。初めはライセンス取得までは考えていませんでしたが、NY側も当社に運営して欲しいという希望を示してくれましたし、私も他の企業に任せて「ピーター・ルーガー・ステーキハウス」のブランドが守られるのだろうか、と強く感じるようになり、当社でライセンス展開を行う方が本店のクオリティを維持することができるのではないか、と考えました。そして、2018年にようやくライセンス契約を結ぶ事となりました。

株式会社ワンダーテーブル 代表取締役社長 秋元巳智雄氏

 

―御社が運営パートナーとして出店することが決まったわけですね。

当社が運営をすると決めてから、細かい内容のすり合わせなど実際に契約を結ぶまでには約1年かかりました。さらに、なかなかよい物件を見つけることができず、予想以上に時間を要してしまいました。

海外初出店となりますので、商業ビルの一角では、「ピーター・ルーガー・ステーキハウス」らしさを出すことができません。「ピーター・ルーガー・ステーキハウス」らしさは決して譲れないポイントであったため、本店のあるブルックリンに近い場所を探していました。やっと見つかったのが、今回出店した物件です。恵比寿という立地、レンガ造りというのもぴったりだと感じました。

店内は、まるでブルックリンに来たかのようなイメージを彷彿させるために、装飾の細部にまでこだわりました。ブルックリンをテーマにした版画やブルックリン在住のフォトグラファーに多くの写真を撮って頂き飾っています。また、NY在住のライティングデザイナーに照明デザインを依頼したりしました。

ブルックリンを意識し、内装にもこだわった店内。現地の街並みやオーナーファミリーの写真なども多数飾られている

 

―本格始動に当たり、今後の抱負や展開などを伺えますか?

日本でのステーキブームも落ち着き、さらに2020年からは新型コロナウイルスの影響で飲食業界全体が大変な時期を過ごしてきました。今回のオープンは、緊急事態宣言が明けて外食規制が緩和されたタイミングです。
今だからこそ、改めてリアルレストランの良さを実感していただきたいです。

これまで「バルバッコア」を始めとして、当社は海外ブランドの日本での展開を行ってきました。今回の「ピーター・ルーガー・ステーキハウス」は、その中でも特に世界的に知名度の高いブランドです。そのようなブランドの運営を経験することで当社の力にもなると考えていますし、その期待に応えていく必要があります。ブランドの名に恥じないようアメリカの食文化発信を行い、飲食店で食事をする楽しさを再び実感していただける場として運営を行っていきます。

店舗情報

店舗名 ピーター・ルーガー・ステーキハウス 東京
エリア 恵比寿
URL https://peterluger.co.jp/

運営企業情報

企業名 株式会社ワンダーテーブル
URL https://wondertable.com/

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